伝わりやすいモノサシの作り方(不器用さん向け、社会に対する媚売り講座)/測れない脅威へのラブレター
「今日で、10ヶ月記念なんだ。」
と言われれば、「何の記念だ?」と疑問に思いつつも、何かしらを継続していることに対しては敬意を払いますよね。(内容にもよるとは思いますが、私はどんな事柄だろうとも凄いと思います。たとえ、歯磨きであっても。)
資格や学歴を含め、記録は褒めてもらいやすい。
一定の示準が保証されてるので、自分の大して詳しくない事柄にでも、安心してハンコを押せる。
入試や就活で有利となる「実績」と呼べるものはこれらであって、それは他者に自分の価値を測ってもらえやすい、「伝わりやすいモノサシ」であります。
対して、
「君が、君が好きなんだ!!!!!」
「御社に、御社にどうしても入りたいんです!!!!!」
という思いを、どんなに物凄い勢いでメラメラと心の中に燃やしていても、それは何か形にしなければ伝わりにくいですよね。
だから伝わりやすいモノサシもどきに形式を変換します。
たとえば、好きだという気持ちを量で表すために、100本のバラの花束を渡したり、入社したい企業への熱意を表すために、エントリーシートと別に直筆の手紙を送付する、みたいな。
すると、悪用する輩がやってくる。熱意偽装屋です。奴らは、熱意なんかこれっぽっちもないくせに、熱意があるように人工的に見せかけます。
熱意の偽装は「実績」を作るより楽なので、巷には熱意偽装屋が溢れています。
第一「実績」の偽装は犯罪になりますが、熱意は真実か偽装かがわかりづらいし、万が一偽装だとバレても誰も咎めません。
だから、熱意偽装屋はあなたの隣にいて、美男美女のお面をつけているのかもしれません。偽装が日常的に行われている場合、本人も気づいていないのかもしれません。教えてあげましょう。嫌われます。大きなお世話です。自分にとっての善意の押し付けです。自分も、相手も、誰も正しくないのです。ぐふっ♡
というか、熱意自体があやふやなものだと捉えられている節があるので、ホンモノの熱意の持ち主が迫害されてしまうことすらあると思うんです。
ホンモノの熱意の騎士が、熱意偽装屋と疑われ、摘発され、拘束されてはいませんでしょうか?
以上のように、
①「伝わりやすいモノサシ」になる「実績」を積み上げる、
②「伝わりやすいモノサシ」っぽく熱意を変換
の2パターンを用いれば、社会に受け入れてもらえやすくなるんじゃないかな、と思います。
個人的に正攻法は①なのかなとも思いますが、①ができない人は、②の方法で頑張るのがよいかと。
けれども、本当は熱意がないのに熱意を偽装した場合、③熱意偽装屋 と化してしまいます。
それでも、全く構わないし、個人の自由だとは思いますが、熱意偽装屋になったとき、真の熱意の騎士を馬鹿にするのはやめて欲しいです。これは私個人の願いであります。
また、熱意は本来測れるものではないのに、それを無理に変換して測っているようにも感じます。そうしないと世の中、回らないのはわかりますけど。
もしかすると、キングオブ不器用さんは、計測のための熱意の変換すら拒み、「無理に形にするものか!!」と社会的評価をされないように潜んでいるのかもしれないと思いました。
それは誰にも認められない、むしろ蔑まれる恐れのある、この世界では大変厳しい生き方でしょう。
でもきっと素敵な方です。
そんな妖精的存在、見かけた方はぜひご一報ください。