物真似と臨模書の関係性(アウェアネス)
王義之「蘭亭序」を鑑賞。
「蘭亭序」は真跡(オリジナル)が残っていない。
では何を観るのか、臨模本それぞれの特性を観る。
以前は模倣品の個性を見つけるって???と思っていたけど、何度も観るうちに腑に落ちた。
臨模本の比較は、ご本人登場のないパターンの物真似ショーに近い。
タレントの物真似の方法は皆、異なる。ビジュアル寄せ、声寄せ、しぐさ寄せetc.
総合点で似ているか否かがぼんやりと判断される。
本人の特徴のうち、どこを膨らますかどうかで完成品が微妙に異なるが、それによって本人が更に浮彫りにさせられ、おもしろい。本人がいないことで、それが浮かび上がってくる。
学ぶがかつて「まねぶ」であったように。
まねぶことは、楽しい営みで、物真似も演じてる側が一番快感を得ているのではないか(物真似タレントって皆、いきいきした表情してる)。
中庭で、花とモーテルが桃色を競い合っていた。
モーテルに囲まれた春の書道博物館にて。