フテブテの歩み

サワユキ。傲慢な小娘。文筆家。演劇ユニット「燃ゆる塵芥」主宰。

スギの生命力

ここ最近、毎日頭にあるのはスギ花粉のこと。

早くも日本中を舞い始め、朝起きると喉が痛むし、くしゃみが止まらない。

その存在感、なんて圧倒的なのだろう。

 

一見綺麗ではないけど強い生命力を持つもの、それは案外愛でてもらえることもある。

ドブネズミとか雑草とか野良犬とか。

 

間接的な気づきではあるけれども、スギだって物凄い生命力の塊だ。

スギは雌雄同株で1本の木の中で受粉ができるのにそれに甘んじず、一部の花粉は風によって遠くの木の雌花とも交配する。

オマケに地球を支配したかのような心持ちでいる人間に、アレルギー反応によってその存在をたらしめている。しかも無意識的に。

人間が自分の存在を他に広めようとするとき、強烈な意思が芽生えるのに対して、スギは多分そんなこと無自覚に、ただ自然のあるがままに花粉を飛散させている。

しかも駅前で毎日配られているコンタクトレンズ販売のビラに劣らず、期間限定であるにせよ毎日、一銭もかけずに「スギ(花粉)」の名は着実に広まり、人間の頭や思考を侵食していく。

これこそが生命の強さでなくては、なんなのだろう。

 

好きな人のタイプは、スギ花粉のごとく生命力豊かな人ですって声だって挙がってもいいくらい。

 

もちろん、それでも花粉症は辛いものです(笑)