フテブテの歩み

サワユキ。傲慢な小娘。文筆家。演劇ユニット「燃ゆる塵芥」主宰。

海に出たい

楽しく生きたい、おもしろく生きたい。

 

それだけなのに、毎日泡のような楽しみに溺れてる感覚になる。

おいしいものを食べても、綺麗な服を買ってきても、その場しのぎな感じが拭えない。

たとえるなら、大して仲良くもない元同級生のSNSを長時間徘徊した後、みたいな。有意義な時間の使い方なんかわからない。

 

大人になれば変わるのか?と思っていた。本当は思っていなかったけど、思い込みたかった。

大人の楽しみ方は、おもしろいが広い。笑いでなくてもおもしろく感じなくてはならない。趣深いみたいな。人間としての深みがおもしろい、みたいな。

ゆとりだからわからない。ゆとりだから、ビールの苦味を美味しく感じられない。ゆとりのせいにした。ゆとりは何も悪くないのに。

 

 

結局、私みたいな頭のよくない人間は、水族館の中で餌のために芸をするアシカであるのが、一番まともな生き方なのかなとも思う。

私の親だって、私に懸命に芸を覚えさせようとする。親も水族館で生きることしか知らないし、それが最も確実な方法だから。水族館から出たって、すぐに干上がっちゃうかもしれないし。我が子のためを思っての発言。


でも、リスクを背負って一度、抜け出さないことには、新しい楽しみは多分見つからない。

水族館の人気者になって満足していたら、もし水族館が潰れたら、一発で私も死ぬ。水族館の閉館は当分、無さそうだけど。

それでも海に出たい。